シリーズ「グッド派遣レポート」

主婦は人材の宝庫! 時短・パート派遣の可能性 株式会社ビースタイル

株式会社ビースタイルのここがグッド!

  • 創業から主婦派遣に特化
  • 蓄積されたマネジメントノウハウで企業への業務提案
  • 女性・主婦の特性を熟知した運用

みなさん、こんにちは。

主婦のみなさん、女性のみなさん、みなさんの経験が企業で活かせます!

女性の働き方が多様化してきたとはいえ、企業との間にはまだ大きな溝がありそうです。世界でみても日本は男女の社会進出の差が顕著。世界経済フォーラム(WEF)発表のジェンダーギャップ指数(2017)では、調査対象144カ国中の114位です。政治と経済の分野で順位を落としており、人材不足を叫びながらも、女性の力を活かしきれていないようにも感じます。

働きたい主婦の方も、家庭との両立で時間や場所に制約があったり、ブランクがあって迷惑をかけるのではないかと不安、といったジレンマをお持ちの方も多いのでは。

2002年の創業以来、主婦の派遣に特化してきている会社があります。
東京都新宿に本社を置く、株式会社ビースタイル。「時代に合わせた価値を創造する」という理念で主婦の力にいち早く注目し、時短の「パート派遣」を仕組み化、企業に提案してきました。派遣は関東1都3県を中心に、パート求人サイトは全国カバーしているなど、のべ10万名の方の雇用を創造されています。もしかして、日本中で誰よりも女性の可能性を理解し、人材不足に一石を投じる人材サービス会社なのではないでしょうか。

お話しを伺ったのは、スタッフィング事業部ビジネスユニット第5ビジネスユニット長の藤田祥子さん。前職は美容業界とのことで、とてもスタイリッシュで素敵な女性です。
                

主婦力は予想以上に好評!?

率直にお伺いします。時短勤務のパート派遣について、主婦の方と企業側の間に入るお立場から、実際はどんな印象なのでしょうか?

「はじめは及び腰の企業さんも、導入してみると『主婦派遣っていいね』という声がダントツです。」

どういうことですか?

「手取り足取り教育する必要がなく、しかも指揮命令を理解するのが早いそうです。例えばビジネスマナーの基本を押さえているので、顧客対応やメールのやりとりもスムーズ。また業務引き継ぎに1~2か月要すると想定するところを、2週間でできてしまった例があるなど、即戦力になりやすいのです。企業側の評価はとても高いですね。」

企業が思っていた以上の満足度のようです。

さらにはこんな効果も。若手社員の隣に配置すると、電話応対など若手社員のビジネスレベルが上がるという例も多いといいます。経験と包容力によるフォローで、メンターにも適しているようです。

主婦の方の特徴的なビジネススキルをまとめてみました。

・ 地域社会での経験から、コミュニケーションの天才

・ 察知能力が高いため、目的理解が早く、即戦力に

・ 人間関係の距離の取り方がバツグン

専業主婦のブランクは、一見ビジネスシーンから離れているようで、実は家事や子育てなどの社会生活で高められた能力も多いようです。

ではどんな方が活躍されているのでしょうか。

「経理、労務などの管理部門や、庶務雑務を含む事務アシスタントは、企業がお願いしやすい業務のようです。
また、業務の工程がはっきりしているエンジニア、WEB制作といった専門技術職は、比較的役割を整理して業務を切り出しやすいので、時短への企業の理解度は進んでいますね。」

ハイスキルをお持ちの方の時短勤務も、活躍が際立っているそうです。

企業の業務効率に寄与

一度導入した企業は、他にも時短化できそうな業務はないかを検討し始めるそうです。この“業務の切り出し“が、従来のフルタイムマネジメントに馴染んだ企業ほど、踏み出しづらいもの。そんな相談に乗れることも、同社の長年のノウハウ蓄積による強み。中には、社員一人とビースタイルのフェローさん(派遣スタッフさん)3人のチームだけで成り立っている企業もあるようです。

パート派遣ができる企業は、業務をタスク単位で棚卸できており、マネジメントしやすくなっているそうです。自然と業務効率化ができるのですね。うちは無理だろうと諦めるのは、ビジネスパートナーに出逢えるチャンスを逃しているかもしれません。人材不足で困っている企業ならなおさら。パート派遣を採用した企業からは、同じく人材不足に困っている他社人事への紹介が生まれるほど喜ばれているそうですから。

フェローさん(派遣スタッフさん)の喜び

実際に働く主婦の方からは、どんな声が聞かれているのでしょう。

「収入はもちろんですが、キャリアを継続できるという喜びの声がもっとも多いです。家庭に入ったことで、培ったキャリアが断絶されたと感じていたところ、再びスキルを活かせることに大きな喜びを感じてくださっているようです。」業務単位で採用される、派遣という雇用形態は、主婦と相性が良いのかもしれません。

またこんな事例もあるそうです。「あるフェローさんは、派遣先企業で事業提案コンペが行われると知りました。社員に混じり、思い切って案を提出すると、なんと彼女の事業案が採用され、プロジェクトリーダーを任されているとのこと!これまでリーダー等の役職を経験したことがない方だったのですが、PTAなどでの運営経験が活きたようです。企業側が『派遣だから』と線引きしなかったことも大きいです。受け入れ理解が進んでいると、お互いの相乗効果が得られる例もたくさんあります」

深刻な人材不足と言われる中、パート派遣に取り組まないのは、社会構造から見てももったいないように思えてきました。

フェローさんに対して心がけていることは何でしょうか?

「コミュニケーションする上で傾聴することです。女性特有の『聴いて!聴いて!』という想いをしっかり聴く。何か伝えるべきことがある時にも、まず傾聴して理解してから伝えるようにします。」

主婦は個々の価値観や意見を持つ大人ですから、まず理解してもらえると、安心できます。また家庭と両立している主婦の方とのコミュニケーションは、とても重要視されているそうです。短時間でも細やかに、かつ仕事や家庭運営の邪魔をしないように気を遣われているとのこと。派遣会社との良好な関係性も、フェローさんが能力を発揮するうえで大事な要素になりますね。

世の中の新しいスタンダートをつくる

そもそも、同社はなぜ、主婦に特化して展開したのでしょうか?代表の三原邦彦さんは、前職のインテリジェンス(現パーソルキャリア)で派遣事業に携わっていた際、優秀な派遣スタッフさんに多数活躍していただいたそうです。しかしグループ会社の社長を経て、再び派遣事業に戻り彼女らに連絡をとると、結婚、出産による制約によって十分に働けていないとのこと。「もったいない!能力のある、主婦の働ける場を創りたい」と主婦層に特化した人材サービスを立ち上げたのが始まりだそう。

「時短には、時短以上の価値があることを証明し、世の中のスタンダートにするために」

人材派遣ビジネスを経営する側の視点でいえば、派遣社員一人当たりの売り上げ単価が格段に低いパート派遣はフルタイム派遣と比べて課題が多くなります。同社は社会性と収益性の両輪で展開していくために、自社経営を徹底的に効率化。業務を細かく切り出し、社内で主婦層を戦力化しながら自ら主婦層のマネジメントモデルを構築されてきました。こうした自社でのノウハウをもとに、企業にも展開、アドバイスできるそうです。

さらに一歩進んだ想いがおありです。時短勤務を「家庭があるから仕方ない」というネガティブなイメージではなく、「短時間でキャリアを活かせる」とポジティブに捉えてほしい。ハイキャリアや専門スキルを持った方への新サービス「スマートキャリア」には、「時短には、時短以上の価値がある」とのタグラインメッセージがあります。

ブランクがあっても活躍できる主婦は、まだまだたくさんいらっしゃいます。企業と主婦派遣は、人材不足を軽減するひとつの手段としても、大いに可能性があると感じました。かけがえのない出逢いが生まれ、お互いに発展できる社会が広まるといいですね。

Interviewee

スタッフィング事業部ビジネスユニット第5ビジネスユニット長 藤田祥子氏

企業概要

株式会社ビースタイル

  • 設立: 2002年
  • 共同代表:
    代表取締役会長 三原 邦彦
    代表取締役社長 増村 一郎(日本人材派遣協会理事)
  • 本社所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿4-3-17
    FORECAST新宿SOUTH 5F・7F
  • オフィシャルサイト https://www.bstylegroup.co.jp

事業内容

『スマートキャリア』 ハイスキル人材の時短派遣・紹介
『しゅふJOBスタッフィング』 パートタイム型派遣・紹介
『しゅふJOBパート』 主婦に特化した求人サイト
『しゅふJOBご近所ワーク』 すきま時間でプチ仕事

グループ会社

ネオべジ株式会社

この記事の著者

AsanoAkira

AsanoAkira

大学卒業後、大手住宅メーカーに3年勤務したあと、さまざまな社会を経験したく派遣社員として6社を渡り歩く。景気悪化による失業を経験したことも。6社目の経営コンサルタント会社で一般事務からコンテンツ制作業務に転身。以降、直雇用での約12年間は、企業経営の現場で経営事例などのべ200人以上の取材執筆、編集に携わり、「経営は人。人生そのもの」と知る。現在はライフコーチなどを通じて、100年人生を思い通りに動かしたい人たちと未来創りに参画している。
詳しくは「ライター紹介」ページをご覧ください。

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