シリーズ「グッド派遣レポート」

ファッション業界で働きたい!新卒正社員型派遣―株式会社ファインズ東京

株式会社ファインズ東京のここがグッド!

  • ファッション業界に専門特化
  • 新卒正社員でさまざまなブランドを経験
  • 専門学校レベルの研修や社員フォローが充実

ファッションを仕事にしたい、ファッションアドバイザーになりたい…でもどうしたらなれるか分からない、そんな学生の夢を叶える会社があります。東京渋谷区に本社を置く株式会社ファインズ東京は、ファッション業界に特化した転職支援やファッションアドバイザー派遣を行っている会社です。

同社のファッションアドバイザー派遣の特長は、ファインズ東京の正社員として、契約先のさまざまなブランドで働けるということにあります。ファインズ東京の社員としてお給料をいただき、スキルアップでき、遠方の社員にはシェアハウスが用意されているのです。

代表取締役兼CEOの原田智也さんは、年間50回、全国の高等学校に出向いて就職講演を行いながら求人募集を行い、社会に出るということ、純粋に好きなことを仕事にする重要性をお話しています。ファッションアドバイザーになる夢を持つ学生さんから「今は1年生ですが、卒業したらファインズ東京で働きたい。高校生活はどうすごしていたらいいですか?」と質問があるほどこの働き方が浸透してきています。高校1年生から派遣会社に入社することを目標に自分磨きをしていることを聞いた原田さんは「まだまだ満足はしていないが一つの到達点」と感じていて、同社には毎年80~100名が入社します。

高校を卒業して社会人となるのは、不安がいっぱいです。人材サービス会社ゆえの、就業をサポートしてくれるコーディネーターや24時間メンタル相談員の存在、また社員でありながらさまざまなブランドを経験できる点も、学校やご家族に安心されている大きな理由といえるでしょう。

新卒正社員型派遣ならではのフォローアップ

同社がとくに力をいれているのは、配属前研修です。ファッション業界で働くにはさまざまな知識が必要です。業界の基礎知識や接客接遇マナーだけでなく、ビジネス、インフルエンサー化、積極人材化、自己プロデュース、コミュニケ―ション、そして独自のメソッドであるメンタルイノベーション®などといった、現場に必要な教育プログラムを独自に構築されています。ファッション業界に入るには専門学校で学ぶ必要がある印象でしたが、同社の研修は派遣先ブランドからも定評をいただくほど、業界に精通した内容のようです。

また入社時だけでなく、3か月ごとのフォローアップ研修や日々のコーディネーターのフォロー、そして季節のパーティーやイベントには一同に会し、現状報告や悩みを解消できる仕組みも心強い。新卒入社ならではの同僚や、サポート役の本部スタッフの存在は、安心して成長できる大きな要因のようです。派遣先ブランドから見初められ、直雇用に転籍になる社員が年に20人以上もいるほどの成長ぶりです。日本で展開するほぼすべてのブランドを網羅しているという同社、派遣先ブランドからも配属半年前から契約をいただくといった信頼感です。専門特化型派遣の理想的な形を感じました。

求人広告費ゼロ

いわゆる登録型派遣でなく正社員として雇用し、これだけ厚いフォローアップ体制を整えるには大きな費用がかかるように思います。同社のからくりは、「新卒正社員採用」が大きなキーワードでした。ファッションアドバイザー派遣の正社員雇用において、現在は人材を募集するために求人サイトや求人雑誌といった広告サービスを一切使用していません。

さかのぼると、サラリーマン時代から人材サービス業に身を置いていた原田さん、過去に、技術者の正社員型派遣に携わっていたことから、ファッション業界にも応用できないか?という発想がありました。ファッション業界に専門特化したファインズ東京を設立したのは2007年。その後リーマンショックや東日本大震災を経て人材や消費者動向、広告のさまざまな流れを体験し「広告に依存して人材を集めていてもダメだ」と決意。2013年には従来の登録型派遣から正社員型派遣に一気にシフトしたそう。

従来の広告による人材採用をゼロにすることには、ほとんどの社員から抵抗があったそうですが、学校への求人活動など本気で取り組むことで、広告費に使っていた費用を社員フォローや福利厚生に回せるようになりました。原田さんは、広告による求人活動にコストもさることながら、莫大な時間と労力が割かれていたことに気づかれたそうです。
「俺らは人と人との触れ合いが好きで人材業界に入ったんやんな?仕事探しに来た人や就労した人の自己実現のために、コミュニケーションで深い信頼関係を築いて、対話して向き合うことにもっと時間を割かなあかんのとちゃうの?」同社のコーディネーターは、現場社員たちの相談に乗ったり、元ファッションアドバイザーの立場から経験を伝えたり、大好きな洋服について語り合ったりと、サポートに専念できているそうで、しかも定時退社だそうです。「緊急対応のためのみなし残業代を支払っていますが、ほぼ働いていないですよ。19時にオフィスに戻ったら、施錠されて入れないことがしょっちゅうあります(笑)」


▲一店舗一人配属が多いため、コミュニケーションを重要視/(右)沖縄への社員旅行の様子

好きを仕事に!夢中になれるファッションを一生の仕事に

好きな仕事をサポートしてくれる環境があるなんてとても幸せなことです。大好きなファッションに夢中になりながら、ゆくゆくは自分のブランドを立ち上げることも、買い付けにいってECサイト販売もできる。メーカーの社員になれば店長やスーパーバイザー、その先のポジションにもなれます。ファション業界で働きたいなら、まずはいち早く現場に出てお客様と接することで感覚をつかむことが大事だと原田さん。「ショップに入ると短期間で、外見も内面も人間的に大きく成長しますよ」人に見られることによって劇的に外見が変わります。とっさのお客様とのコミュニケーション力も身に着き、ファッショントレンドの情報も入ってくる。販売職の苦労や悩みを乗り越えながらも、自分に会いに来てくれるファンができるような、魅力的な仕事だと言います。

「学生さんにも、無難な仕事を選ぶよりも好きなことに素直に打ち込もう!と言っています。テクノロジーやAIと共存しながらも最後は人と人。人の可能性を突き詰めていきます

同社のサービス領域はファッションアドバイザー派遣だけでなく、デザイナーやパタンナーをはじめ商品企画、経営幹部といったファッション業界全般に関わる人材紹介や、新卒派遣で培われた教育・研修の提供、メーカーの事業承継やM&Aのお手伝いなど、ファッション業界に特化した人材サービスは広く深く浸透しています。

移り変わりが速いのは世の中もファッション業界も同じ。眺めているだけでなく夢中になって飛び込める仕事には、取り組んだ人にしか見えない景色が開けてくるのではないでしょうか。彼女たちの可能性を後押しする専門人材会社の役割が見えました。

Interviewee

代表取締役兼CEO 原田 智也氏

企業概要

株式会社 ファインズ東京

  • 設立: 2007年
  • 代表者: 代表取締役社長兼CEO 原田智也
  • 本社所在地:〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-10-4第2TRビル7F
  • オフィシャルサイト https://www.fines-net.com

事業内容

ファッション業界に特化した以下事業
求人サイト運営事業/人材派遣事業(許可番号:般13-304698)/人材紹介事業(許可番号:13-ユ-304535)/店舗運営受託事業/研修・教育事業/スペシャリスト人材シェアリング事業/M&Aアドバイザリー事業/各種コンサルティング

グループ会社

エンプレサリアグループplc(英国)

国内関連会社

スキルハウス・スタッフィング・ソリューションズ株式会社

この記事の著者

AsanoAkira

AsanoAkira

大学卒業後、大手住宅メーカーに3年勤務したあと、さまざまな社会を経験したく派遣社員として6社を渡り歩く。景気悪化による失業を経験したことも。6社目の経営コンサルタント会社で一般事務からコンテンツ制作業務に転身。以降、直雇用での約12年間は、企業経営の現場で経営事例などのべ200人以上の取材執筆、編集に携わり、「経営は人。人生そのもの」と知る。現在はライフコーチなどを通じて、100年人生を思い通りに動かしたい人たちと未来創りに参画している。
詳しくは「ライター紹介」ページをご覧ください。

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